Australia flag中年夫婦の35日間オーストラリア旅行記Aboginal flag
Aborigine

Aboriginal Man

ドリームタイムを生きる

オーストラリアの先住民族アボリジニは、人類初の海洋渡航を成し遂げ、インドネシアから5万年以上も前に移住してきた。
彼らは、600もの種族に分かれ、それぞれが独自の言語や方言を話していた。また、文字文化を持たず定住しなかった。
こうした多様なアボリジニを精神的に一つにまとめていたのが、「ドリームタイム」と呼ばれる天地創造の神話だ。
ドリームタイムには、「人は自然や動植物たちと一体となって共に運命を生きる」、という宇宙観がある。 さらに習慣や文化、サバイバルの方法から社会の掟まで、そこには人間が生きていくうえで欠かせないすべてが盛り込まれている。
それは、悠久の時を超え世代から世代へと連綿と語り継がれてきた。

ヨーロッパ人との出会い

遊動の狩猟民族だったアボリジニにとって、土地は人間が所有するものではなく、むしろ人間こそ神聖な土地に所属するという意識が強かった。
しかし、18世紀後半に白人が入植し、彼らの伝統的な生活様式は変革を迫られることになった。
現在、オーストラリアのアボリジニの人口は約30万人。そのほとんどが町中あるいは部族の土地に近い居留地で暮らしている。今では、かっての狩猟生活を送る彼らの姿を見ることはほとんどできない。
しかし、独自の文化が終焉してしまったわけではない。アボリジニの文化、芸術を尊重し、継承する社会的な動きがオーストラリアで進んでいる。
本来アボリジニのものだった土地の権利を返還したり、土地の名称にアボリジニ語を優先させたりなどはその一例だ。
 
[オーストラリア政府観光局発行:『オーストラリア旅ブック2000/2001』から]
 
と、ここまでは政府による公式のコメントなのだが……